自分にとっての仕事
あなたにとって仕事とは何ですかと言う質問を採用試験の最後の問いで答えた事がある。あれを質問する企業の意図はよくわからないが、仕事とは働いて稼ぐだけの行為ではない。生活する事自体が仕事である。と答えて第一次試験は合格したのだが二次試験の面接で落とされた。せっかくかっこいい言葉を選んで答えたのにどうせ落とすなら最初から落としやがれこの野郎と悪態をついたのも今では懐かしい。本当に仕事とは生活する事である。ものを作る、書く、描く、読む、働く、と自分な好きな事全般含めて仕事と言う。生活の糧になる事だけが仕事ではなく、心の糧になる行為だって立派な仕事なのだ。
新しく出来た友人はハンドメイドでストレスを発散しているらしく、わたしもそれに触発されて仕事帰りや休日は雑貨屋や手芸屋に足を運ぶ様になった。確かに自分も元々家で大人しく絵を描いたり何かを作ったりする事が好きな子供だったな、と改めて思い出す。
好きな事を仕事に出来ればそれに越した事はない。でも好きな事ばかりで世の中上手く渡って行ける訳ではない。好きで始めた仕事ほど、現実と理想ギャップに落胆してしまうのだ。逆に、最初からあまり乗り気ではないけど我慢してやってみようと始めた仕事の方が意外にも長く続くこともある。今自分の選んだ仕事が自分に合っているかどうかは分からないが、もし来年の今頃も続けられていたとしたらそれは何とか合っているのだという事になる。
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